(女神アストレアと、浄化された魂)

あとがき

 

あと10年、あと10年、という思いが、いつも心の奥底にある。

それは、あと10年経ったら地球が崩壊するとか、人類が滅亡する、という意味ではない。
そうではなく、とにかく、これからの
10年が、とても大切な時期に違いない、という確信にも似た思いである。
この
10年の生き方で、個人という小さな規模ではなく、人類の未来が大きく変わるのではないか、その未来は、未だどうなるか決定していないけれども、私たち一人ひとりの力が、とても重要な役割を果たすのではないか、と思えるのだ。

 

アストラル・トリップとは、この世、つまり今自分が現実だと思っている現世とは別の、異次元があるということを、如実に体験することである。
と同時に、人間は、肉体だけの存在ではなく、もう一つの目に見えない体を持っているということも体験できる。

このことが、一体どれほどの意味を持つか、読者はおわかりになるだろうか。

 

地球がこれからどうなっていくのか、については悲観的な見解が多い。
少し前にアメリカが作成した『西暦
2000年の地球』という科学者達の報告書を見ても、自然破壊、環境汚染、エネルギー問題など、様々な問題が挙げられ、『今何とかしなければ』という事が盛んに言われていた。

 

また私達の生活を見回しても、このままいくとどうなるのだろう、と思われる事が一つや二つは見つかると思う。

こうした問題の根底にあるものが何かというと、それは唯物主義であると思うのだ。

人間は肉体が死んだら終わり、自分という存在は消滅してしまう、という考え方は、自分さえよければいい、というエゴイズムにつながるものだろう。

 

そこには未来の人類のために何をするか、という余裕もなく、それどころか自分の人生の生き方さえもわからない。
ただ目先だけを見て生きる事になってしまう。
堅い表現をすれば、生きる意味の喪失である。

これがすべての問題の根底に横たわっているものではないか、と思われてならない。
そして、これを打開するものが、目に見えない次元の存在を認識することだと思う。

 

歴史的に大きな仕事をした人の周辺を調べていくと、必ず何らかの神秘体験にぶつかる。
神秘体験とは何かというと、異次元との接触に他ならない。
そこで一つの意識変革があって、その人の仕事が拡大していくのである。

あるいはまた、人類に対して貢献した人は、異次元からの援助を明らかに受けている。
それは、信じられないような偶然と云う形で起こったり、本当に困っている時に、考えもしなかった所から援助が与えられる、といったものだ。

 

『果てしない物語(ネバー・エンディング・ストーリー)』の作者である、ミヒャエル・エンデは、こんなことを言っている。

「宇宙の広がりの中には、人間以外の存在が、実におびただしい数でいる。
昔それらの存在を、神と呼んだり、また天使と呼んだりした。が、どう名付けるかは大した問題ではない。
とにかく人間よりも高い所に、様々な位階を持った叡智存在たちがいる。
それらの手が、私たち人間のすることに、共に力を貸してくれている。
彼らは、世界の為の共同作業者たちである。」

 

異次元の存在を知るか知らないかで、人間の人生に大きな差が出るということだろう。
そして、異次元に対する手がかりの中で、最も体験し易いものが、アストラル・トリップであると言えると思う。

なぜなら、それはもう既に、誰でも体験済みのことだからだ。それが夢である。
それを意識的なアストラル・トリップへと発展させるのは、それほど難しいことではない。

 

筆者は冒頭で、あと10年、ということを言ったが、もしかしたら、その10年の生き方によって、素晴らしい未来社会の基礎が築かれるのかもしれない。
それを成し遂げるのは、目に見えない次元に意識を開き、魂の進化を目指して歩む、一人ひとりの人間の力だと思う。

最後になったが、本書の出版に多くの力をお貸し下さったO編集長に、心より感謝申し上げたい。

 

本書が、生きにくい人生を歩む読者に、少しでも勇気を与えることができたなら、これにすぎる喜びはありません。

 

昭和6189

佐伯マオ

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