睡眠中に幽体離脱をして治療する少女

 

これまでさまざまな人物のアストラル・トリップ体験を見てきた。
こうした現象が意外にも多いのに、驚かれた読者もおられることだろう。
ここに紹介したのは、確かな記録が残っているものばかりであるから、そうでないものを考え合わせると、かなりの数になるだろう。
また、記録が不鮮明で、紹介するに足らなかったものもある。

ともあれ、アストラル・トリップというものが、一般に考えられているほど、日常からかけ離れたものではないことが、お分かり頂けたことと思う。
読者の中にも、もしかしたら、あの体験がアストラル・トリップでは……、と思い当たるものもあった方もおられることだろう。

実際、現在でもアストラル・トリップしている人は、大変多いのである。
そんな中から、2人を選んで、その体験を紹介しよう。

 

アストラル・トリップをして、病人の治療に当たっている少女がいる。
現在高校三年生、名前を木田合子(仮名)という。

彼女は、ふっくらとした顔立ちの、明るい少女である。
後述するような、幽体離脱を行うとはとても思えないタイプだ。
人が良くて単純で、クラスの人気者である。

しかし、一つだけ大きな特徴がある。それは、手である。
特に肘から先の部分だが、これが大変美しいのである。
その美しさも、単なる肉体的なものではなく、一種霊的とさえ言える美しさだ。
はっきり言えば、そこだけが彼女の肉体とかけ離れた美しさを持っているのである。

 

彼女は幼い頃から不思議な体験が多いのだが、それは益々エスカレートする一方で、最近の体験は、夜になって床に入ると、アストラル・トリップをするという事である。
それも、ただ肉体から抜けだすというだけでなく、抜け出したアストラル体が、病人の治療をするのである。

例えば、クラスメートが病気になっていると、アストラル・トリップをして、治療を施す。
やり方は、体の上、
10センチくらい離れた所から、右手でサーッとなでるようにする。
一度で治らない時は何度も、そして一日で治らない時には、毎晩治るまで行くのである。

勿論、治療を受けている方も、霊的に敏感なタイプの場合には、彼女が来てくれているのが判っていて、実際に治っているという事だ。

 

また、アストラル・トリップをして、たまたま交通事故の現場を通りかかった時には、赤ちゃんを助けたという事である。
その赤ちゃんは、前部座席の下に落ちていて、気絶していた。
同乗していた大人達も、助かるか助からないか判らないという事故だったから、救護に駆けつけた人も、大人を助けるのにてんやわんやで、赤ちゃんがいる事にすら気づかない。
気づいたとしても、狭い所に入り込んでいる上に、車が大破しているから、すぐに連れ出す事も出来ない状態だった。

そこで、彼女は赤ちゃんを車から連れ出し、安全な所で、救護の人の目につきやすい所に置いて帰ってきた。
それは、誰にも気づかずになされた事である。

 

恐らく木田さんには、高次の霊がついているのだろう。
手が霊的な雰囲気を放っているのはその為で、治療の能力は、高次の霊のパワーによるものと考えられる。

 

本人にもその自覚はあって、自分は特殊な使命を果たす為に生まれてきたのだから、それが何であるか、知る必要がある、と考えているそうだ。
未だ
18歳だから、先が楽しみである。

 

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