(ラ・サレットの聖母の像)

今 人類は転生のラストチャンスにいる

 

 

さて、ここで、私は大変重要なことをお伝えしなければならない。

それは、現在地上に生きている人たちは、全員、最後か、または最後から二番目の転生を生きているということだ。
三十二万四千回あった転生の、一番最後か、または最後から二番目の人生である。
あなたも私も、そしてあなたの周囲の人々もすべて、そうなのだ。

だから既に、多くの人々が退化の過程を下降し始めている。

生まれた時から尻尾のある子供、毛むくじゃらで生まれる子供、乳房が六つもある子供……、彼らの肉体は、すぐに現代医学の手術によって矯正されてしまうが、しかしその現象は、明らかに動物界に入るための、一つの準備をしている段階と言っていい。

 

そしてまた、人々の目を覆わんばかりの退廃ぶりを見ても、現人類が終末に近づいていることは理解できるだろう。

週刊誌がぎょうぎょうしく書き立てるニュースのどぎつさ、売るためなら何でもするという態度、マスコミやペンを握る人たちは、誇りをすっかり失っている。

それを買って読む方も、より強い刺激を求めるものだから、双方のサイキスの汚さで、記事の内容がどんどん落ちていく。

 

ホモセクシュアルの人の数も増えた。
男女がしてこそ意味がある神聖な結婚を、男同士でやっている。これは退廃以外の何ものでもない。

また、男女の結婚も、離婚が増えていることからも推測できるように、その本来の意味が忘れられている。

結婚は、男女の協力によってエゴをやっつけるという目的を持っているのだが、今では逆に、エゴの言いなりになってしまっている。

 

そして、私たちの地球の汚染ぶりはどうだろう。
農薬や化学肥料の使い過ぎで、土地は痩せつつあるし、多くの緑地がどんどん沙漠化していっている。
かつてジャングルであった場所が、今では草一本も生えないという砂漠になった。

 

核兵器の数は増える一方だし、人を殺すための能率的な方法についても熱心に研究されている。
国相互の信頼関係は育たず、利害関係が優先している。

 

人工受精、人工中絶、生体実験と、医学の分野でも退廃はなはだしい。
性と生の本当の意味を知らないで行っている諸々のことは、私をぞっとさせずにはおかない。

 

数え始めたらキリがない。
人間の手で行ってきたことのあまりのひどい結果に、目を覆いたくなる。
自分は関係ない、それに直接手を貸していないのだから、という言い訳は成り立たない。
それらをとどめる努力をしていないのなら、同じことだ。

この世界に起こっていることは、私たち人間の心理(サイキス)の表現であるという現実を忘れてはならない。
人間がメンタリーにそんな要素を持っているからこそ、社会は惨状を呈しているのである。

 

あなたは今、肉体をもってそこにいる。もう、ラスト・チャンスである。
今生で高次へと上昇する努力をしなければ、死後、強制的な洗浄をしなければならない。
そしてそれが終わっても、もう人間の肉体は与えられない。
宇宙の原子の一つとして、永遠の時を過ごすのである。

 

しかし、高次へと上昇すれば、私たちの前には無限の可能性が広がっている。
現人類はやがて滅びてしまうだろうが、その次の人類の種人(たねびと)となることもできる。
もちろん、高次での生活もある。

 

現在はアクエリアスの時代、光の時代である。
その意味は、すべての神秘に光が当てられ、私たちの前に明らかにされるということだ。
これまでイニシエイトにだけ明かされた神秘が、すべての人々の前に明らかにされていく。

 

それはもう、最後の時代だからだ。
そのため、どんな人にでも平等に、進化のためのキーが与えられる。
それを生かすかどうかは、その人の自由だ。

しかし死後、法の審判の前に立たされた時、知りませんでした、という言い訳は成り立たない。
チャンスは目の前にあったのに、それを生かさなかったのは、本人の責任だからだ。

 

次章では、アストラル・トリップのための、具体的なテクニックをご紹介しよう。
これも、光があてられた神秘の一つである。
チャンスを生かすために、せひとも実行してほしいと思う。

 

 

 

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