今回は、三分間で簡単にできる呼吸法を、二つご紹介しましょう。
まず重要なのは、「七のリズム」で行う事です。
呼気・吸気のそれぞれを七拍で行い、その間に一拍の休止を入れます。
いっぱいに息を吸い、また息を吐く時は、体の中に何も残らないほど、息を吐き切るようにします
この呼吸法は、血液の洗浄や、肺をはじめ、全身の活性化に素晴らしい効果をもたらします。
なお、呼吸法は複式呼吸で行いましょう。
【呼吸法T】(椅子に腰掛けて行う方法)
@背筋を伸ばして、椅子に深く腰掛け、両手を軽くももの上に置く。
二メートルほど離れた所で、目の高さに、直径2センチの黒い点を書いた紙を貼る。
A肺の中の汚れた空気を全て、ハッハッハーと、強く吐き出す。(ここまでは補助動作)
Bまばたきをしないように、黒い点に集中し、複式呼吸で、「1、2、3、4、5、6、7」と、七拍で息を吸う。
C一拍、呼吸を止めて、心の中で、「呼吸は生命(いのち)」と言う。
D次に、「1、2、3、4、5、6、7」と、七拍で息を吐き切る。
E一拍、呼吸を止めて、心の中で、「呼吸は生命(いのち)」と言う。
F BからEまでを1サイクルとし、三分間繰り返す。
一日三回、この呼吸法を練習する。
【【呼吸法U】(立って行う方法)
@直径2センチの黒い点を書いた紙を、目の高さの壁に貼り、そこから二メートル
離れた位置に立つ。
A体をリラックスさせる為に、屈伸運動を2〜3回行う。
B体内にある汚れた空気、邪気を全部、ハッハッハーと吐き出す。
Cまばたきをしないように、黒い点に集中し、複式呼吸で、「1、2、3、4、5、6、7」と、七拍で息を吸う。
この時、徐々にかかとを上げながら、同時に手を握っていく。
この時親指は、他の四指の中に入れず、外側に出して握る。
D一拍、呼吸を止め、かかとを上げたままの状態で、手も握ったまま、心の中で、「呼吸は生命(いのち)」と言う。
E七拍ですべての息を吐く。
この時、除々にかかとを下ろしていき、同時に手をゆっくりと開いていく。
F一拍、呼吸を止めて、心の中で、「呼吸は生命(いのち)」と言う。
G CからFを1サイクルとし、三分間繰り返す。
◆黒い点を見る事で集中力を増し、手指の動作は、意志力を強くします。
又、かかとの上げ下げはバランス感覚を良くし、頭に酸素を送る効果を高めます。
◆七拍数える代わりに、メロディーに従って、行う事も良い方法です。
下期の「輝くガラマ」は、一番から三番まで繰り返すと、約3分間になります。
「ガラマ」とは、空気中に存在する気、プラーナのことです。
◆この呼吸法は、空腹時に行い、一度に3分以上行う事は、避けて下さい。