(金色の仏)

性エネルギーの昇華によって 高次元の世界へ

 

 

私たちが今、生きているのは、三次元であることは、ご存じだろう。
この世界に存在するには、この世界における乗り物を持っていなければ、無理である。肉体がそれにあたる。

これまでは、読者にわかりやすようにと考えて、肉体とアストラル体という二つの分け方で述べてきた。
この中に、霊(サイキス)も、魂も含んで、「アストラル体」としてきたのである。
しかしここでは、もう少し詳しく、私たちが持つ肉体以外の体について説明しておこう。

 

まず、メンタル体である。これは誰もが持っているとは限らない。
性エネルギーを昇華することによって、創らなければならないものだからだ。
メンタル体を持つということは、アストラル界を超える、メンタル界(マインドの世界)の乗り物を持つということである。

 

更に上にはコーザル界がある。
これはコーズ(
Cause)、原因という意味の言葉から由来する名前で、自然界のすべての原因がある所である。
アストラル界では、幽霊であるとか、死んでしまった先祖であるとか、その他色々なアストラル界の住民を見ることができるように、このコーザル界では、すべての物事の原因を見、識(し)ることができる。

 

上昇すればするほど、光り輝く叡智(ノーシス)と、平和と、深い愛がある層である。
更に上の段階には、神聖霊の層である。

 

一般に、私たちは人間的な霊を持っているが、それは、月の属性を持つ霊という意味である。
人間と天体とは、大変深い関係にあって、肉体は地球に属するもの、霊(心理)は月に属するもの、そして私たちの心に宿る魂は、太陽に属するものだ。

 

誰でも生まれた時には、月に属する霊を持っているのだが、神聖霊は性エネルギー昇華を行ってのみ、創っていくことができる。
だから、この霊を太陽霊とも言い、神聖霊を完成した人のみが、神聖霊の層まで至ることができるのだ。

 

更に上昇すると、ブディック(仏陀的)、正覚を得た霊を持った層となる。
ここまで上昇を果たした人は、"ブッダ"となる。
そして、すべての層を上昇したり下降したり、自由に、目覚めた意識を持って、行動することができる。
すでにエゴを根絶し終わり、黄金の霊体を形成したからである。

 

そして、今まで述べたすべての段階に、私たちは上昇する可能性を持っている。
肉体を持って修行することによって、行き着くことができるのである。
こうした目に見えない次元は、目に見える三次元とは比較にならないほど広大で、深遠である。

ここで最も重要なのは、私たち自身が、他でもない私たち自身が、これらの層に至るまでの可能性を持つ存在だということを、しっかりと認識することなのだ。
それをいつも胸において、生きて欲しいと思う。

 

このような高次元に参加する為には、生きているうちに準備しておかなければならない。
なぜなら、黄金の霊体を形成する為の性エネルギー昇華を行うには、肉体がなければならないからだ。
肉体なしでは、マントラの発音ひとつできないのである。

 

そしてまた、いつも注意を払わなければならないのが、エゴに対してである。
精神的進化が進めば進むほど、ますます謙虚にならなければならない。
内的進化を示すことのできる唯一のバロメーターが謙虚さである。
いつも自分の心理状態を観察して、謙虚の徳を育てていくことが大切だ。

 

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