誓約書簡

 

此ノ書ニ記載スル諸法ハ 諸家ノ一子相傳 ノ秘法ニシテ不外門トシテ嚴秘ノ者ナリ
其効験忽チ現ル 眞ニ尊クベキ者ナリ
就中印アル者ハ水位先生ガ傳授ノ者ナリ
直伝ヲ授カリシ愛弟子ハ名士ニシテ 其ノ右ニ出ル者稀ナリ 
抑モ先生カ十年十数年刻苦艱難修得セラレタル モノナレバ
其秘蔵タルハ言ヲ俟タス然ルニ 余ヤ先生ノ知遇ヲ受クル日尚ホ浅ク夢想 ニモ其端緒ニ觸レ事ニ当タリテ救ヲ求ムル 者ノ為ニ
執鉄ノ感ヲ以テ遂ニ教ヲ乞フ

其傳授ノ如キハ必ズ他ニ漏ヲ厳戒セラレ 之ヲ盟フ子孫タル者 此意ヲ体シ 一子 ノ外相傳スヘカラス 
若シ此ノ禁ヲ犯ス 者ハ諸家ノ秘ヲ解放スル者ニシテ 其罪 甚大ナリ 神罰忽チ其身ニ及フベシ 
阿那 可畏々々 子曰一事ヲ習フモ吾ハ之ヲ師トスト 余ハ先生ヲ恩師ト敬仰ス


       宮地水位門下 求道士 某識


*上記の誓詞は、傳法の享受にあたり師仙に弟子が認めた書面の一部でありまして、土佐の水位門下の旧家に伝わる文書の中の一通であります。
遺品類の一部を末孫が大切に保管されていると聞く。 

 

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