「鎮心微呪」と生霊(せいれい)
宮地神仙道には
鎮魂や延寿を獲得させる「鎮心微呪」があり、
その解説には 「鎮魂=鎮心」と書かれています。
この「鎮心微呪」には 「生霊(せいれい)を中丹田に収める」という一節が含まれておりまして、
ここで謂われる 「心(しん)」とは いわゆる「心(こころ
マインド・ハート)ではなく
「生霊(せいれい)」を指しており、
世間一般で言われる「気を落ち着ける/心を鎮める」という事とは
全くその意を異にしております。
神仙道で言われる「生霊(せいれい)」とは
チベット仏教などで謂われる「舎利源」の事であり、
「生霊(せいれい)」は 三魂(四魂)から独立しているのではなく
繋がりをもっており、
日常における衝撃や 種々の原因によって
三魂と共に遊離してしまう事がありますが、
本来 中丹田に鎮まっているべきもので、
「生霊(せいれい)」は肉体の生死に直接関わり この「生霊(せいれい)」が
肉体から切り離される事が 「死」であり、
尸解仙は この「生霊(せいれい)」を意思の下に統御できるゆえに
尸解が可能となるのでありまして、
「鎮心微呪」とは 遊離した「生霊(せいれい)」と三魂を丹田に収めさせ
また尸解の段階に向かわしめる法となります。
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