アロッチからの贈り物

 

イニシエイトは日々、神に祈らなければならない。
すべての祈りは、一杯のワインと、一切れのパンを用意して行うべきである。
聖なる救世主は言われた。
「わたしを記念するため、このように行いなさい。」(ルカ福音書
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ローマの主任司祭たちは、聖塗油式を独占したが、そのために人類は哀れにも、塗油式のないまま、二十世紀をふいにした。
わが兄弟たちよ、いつも祈りなさい。

それからパンをちぎり、ワインを飲みなさい。
この荘厳な教えは、指揮の天使「アロッチ(
Aroch)」のおかげである。

各人は、一人きりで祈り、たゆまずパンとワインの分配にあずかることができる。
最も力のある祈りは、「主の祈り」である。


【主の祈り】

「天にましますわれらの父よ、
願わくは、御名の尊まれんことを、
御国の来たらんことを、
御旨の天に行わるる如く地にも行われんことを。
われらの日用の糧を、今日われらに与え給え。
われらが人に赦す如く、われらの罪を赦し給え。
われらを試みに引き給わざれ、
われらを悪より救い給え。アーメン。 」



清潔でいい香りのするテーブルクロスの上に、パンとワインを常に置く。
祈りの後に、初めてパンとワインを口にすることができる。
全ての神秘的力を目覚めさせる数兆個ものクリスティックな原子が、パンとワインと共に、我々の体内に取り入れられるのである。

 

コスミック・クリストとしての資格を持つキリストは語った。
「私は命のパンである。
それを食べる者は、いつまでも生きるであろう。
私の肉を食べ、私の血を飲む者は私におり、私もまた、その人におる。」(ヨハネ福音書
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さて、この教えによって、性の秘儀と、聖体塗油式によって、すべての人間は、自分自身をクリスト化することができるだろう。
兄弟全員は、常にパンとワインを側に置いて、日々たゆまず聖塗油式を行うとよい。

 

祈りは、いつもひざまづいて行う。
祈り方を知る必要がある。
祈りとは、神との語らいである。
指揮の天使アロッチが、ノーシス塗油式という、この素晴らしい鍵を私に与えてくれた時、
祈り方も一緒に教えてくれた。

 

子供の姿をしたアロッチが、ひざまずいて、両手を胸の前で合わせ、至純なる目を天に向けていたが、そのひとときは、言葉で言い表せないほど神聖なものであった。
アロッチの顔が燃えているかのように見えた一瞬、かれは深い愛に満たされて叫んだ。

 

「主よ、主よ、私を転落させないで下さい。私を決して、光から遠ざけないで下さい。」

それから我々にパンをちぎり、食べるように配ってくれた。
そして、小さな銀のジョッキにワインを入れて、数個の杯にそれを注ぎ、我々に飲むように配ってくれた。


アロッチのような天使たちは、もはや古い月のアストラルは使わず、高位のアストラル、我々のベニヤミンのみを使う。
そのために、言葉では言い表せないほど、美しい子供のようである。
彼らは復活の子であり、命の子である。
その汚れのない額からは、ただ恐るべき閃光が放たれている。

これらの天使たちの援助によって、生身の体ごと、「ヒーナス」の状態で、地球の最も遠く離れた所まで移動することができる。
覚醒から眠りへの移行状態の時に、天使を呼んで、望む所に肉体ごと運んでくれるよう願う事ができる。

もし天使が我々の願いが正しいと判断したら、望んだ場所に運んでくれるだろう。
信じて寝床から起き上がるだけでよい。
ただし、眠ったままである。(使徒行伝 第
12章を参照)

 

マスターのベニヤミンは、貴重な入手品である。
マスターは、ある特定の人物や遠隔の地のことを考えるだけで充分である。
瞬時にしてそこに移動し、起きることすべてを見聞きする。

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