正しい日常生活が有意義なトリップを可能にする

 

さてしかし、アストラル・トリップをまったく信じないという人もいるだろう。
肉体以外の体があるなんてとんでもない、というわけだ。
そんな人でも、本人が望むと望まないとに関わらず、必ず一生に一度はアストラル・トリップの鮮明な体験をする。

それが"死"である。

人間の肉体が死ぬと、アストラル体は、その体を離れてしまう。
アストラル・トリップとまったく同じ現象が起こるわけだ。
ただ違うのは、アストラル・トリップの場合は、旅が終われば肉体に戻ってくるが、死の場合は、決して戻ることはない、ということである。
肉体とアストラル体を結ぶ銀色の紐(シルバー・ライン)が切れてしまうからだ。

 

この時、もう一つの体の存在を否定している人には、どういうことが起こるかというと、自分が死んだことがわからないので、次に行くべき世界に行けないということになる。

いくら手助けをするために、高次の存在が迎えに来てくれたとしても、自分の意思で行かないのである。
そして、地縛霊のようになって、現世と霊界の間をさまようことになる。

 

つまりアストラル・トリップは、肉体の死後の世界を、魂が生き続けていくための練習とも言える。
そしてそれは、現世をどう過ごすか、ということの指針にもなるものである。

アストラル・トリップのやり方は簡単だ。誰にでも実践できる。その方法については、第5章でいくつか紹介しておいた。
また、こういう方法を使わなくても、ごく自然にトリップを体験している人は多い。

 

あなたが魂の進化を望み、そのための道を模索しているのであれば、アストラル・トリップは大いに役立つはずだし、必ずできるものである。

ただ一つ、注意しておきたいのは、日常生活をないがしろにして、テクニックだけを実行しても、何の意味もないということだ。
異次元の面白さに夢中になって、基盤となる生活が宙に浮いてしまうと、魔的なものがつけ込みやすくなるのである。
その辺を十分に気をつけて頂きたいと思う。

 

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