気道之通路(ミタマノカヨイヂ)

 

水位師仙が自ずから切々慨言せられたる如く、道は真に道と冥合し道と倶に活くるもの相互間に非ざれば授受ともに行はれず、道と倶に活くるの覚悟なくしては天強ちに之に応ずるの理なきなり。

 

狭意不正の徒輩が悪智悪覚を逞しゅうして道統を偽装し、或いは巧みに道統に 便乗して師伝師の袖の下に隠れ、
まこと しなやかに救世済民などを標榜してニ・ 三・の痴道士を欺き得たとしても、要は かりそめの「時」を稼いだに
すぎない。
形骸化したものに執着し私物化した 痴道士連は、秋風索莫として膝坊主 を抱くのも亦既に間近い「時」の問題で ある。

 

霊統上の神祇師仙との結縁、正しい道統との結縁が如何に霊的に重視されねばならぬかと言うことが、しみじみ臍落ち
して来ねば本当の学道の士とは申されない。
神真師仙達との繋がりを無視して私しに授受に類した行為を敢えてしても、要するに「傳授の生命」の伴はぬ行為は
畢竟形骸の偽事に過ぎず、幽顕道交の気流を紊乱するものとして神真の忌諱に触れ、授受者ともに冥罪を得るものである。

 

幽顕交通も神術霊験も、すべては神祇の御意図の下にあるので、電流開閉のスヰッチは我に存するのではなく神真師仙の
御手に握られている。
官府や神真の所在昭鑑の有無に拘わらず人は皆四六時中、神祇直視の前に行蔵しているので、矢根石一つと雖も誤魔化しの
利かぬ因果律の下にある事を忘れてはならない。

 

久遠の過去より尽末来際の将来に亘って流転して止まない地上万霊の進退集散を司る統率者こそ神仙であります。 

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