魂の徳
「魂の徳とはノーシスである。
なぜなら、認識したものは善であり、敬虔であり、神的でさえあるのだから。」
「父よ、それはどのような人でしょうか。」
「多くを語らず、多くを聞かぬ人がそれである。
子よ、二つの事を語ったり、聞いたりする事に時間を費やす者は、空を打つようなものだ。
神にして父なるもの・善は、語る事も聞く事もできないのだから。
このようなわけであるが、存在するあらゆるもののうちには感覚がある。
ところで、ノーシスは著しく感覚と異なる。
なぜなら、感覚は対象の支配に依存するのに対し、ノーシスは真知(エピスメーテー)の究極であり、真知は神の賜物だからである。」
(ヘルメス文書より)
【目次】
1/音を理する技術(アート)
5/高次音楽と低次音楽
11/魂の進化と音楽
19/音楽に就いての7つの質問
24/夢を解釈するキィ