玉屋仙人遺妙記

自己を愛するは不善の第一なり。
修業の出来ぬのも事の成らぬのも 過ちを改むることの出来ぬのも、 功に伐り嬌慢の生ずるのも皆自から
愛するが為めなれば、道を求むる者は決して自己を愛せぬもの也。
自己とは仮和合の現身に対する 妄執を捨て切る事が本物の自分に 再生する道だ。

修道とは「玄学・玄道」を修めることで あるが、取りも直さず、わが国の古神道 を修めることでありまして、
古神道とは正真神仙の大道を指しているのであります。

厳夫先生曰く
感想の法は半夜にして橙光を滅し、心を 鎮めて五岳の神を感想す。
又は五元を 思ひ瞑目して天井を望まば、天井自然に して煙の如きものを見る。大きさ弾丸の 如し。
たちまち見えたら、たちまち失う。
能く之を見れば人面の如く、色は水に 似たり。
或いは白く或いは赤く或いは黄に 或いは青なり。白色は尤も吉なり。
或いは 黒を見るは大凶なり。之を見れば忽ち祝すべし。

 

*其語に曰く

我が身は即ち天地の霊気にして万物の霊長なり。
魂は即ち天一霊化、身は大元 精液の化也。眼(まなこ)は即ち大元光通ノ本 (たいげんこうつうのもと)而して童子と曰ふ。
黒白は則ち陰胎の精也。我は陽胎にして天一照徹之光明(てんしょうてつのこうみょう) を抱く。
退くべし黒色、散ずべし陰魔 

之を 唱ふれば黒色消滅して赤色を生ず。
之を 見れば頓に呪して曰く

「元気は我が性也。天上に貫通す可し。
之を唱ふれば又、早速変じて五岳名山の形を成す。宮殿美麗にして仙人往還す。其の景色白日の如し。」

良久しくして又失ひ変化すること数度にして又水色を成す。
其の気を吸うこと一年にして身軽く、二年にして老いを却けて若さを成し
三年にして肌肉白く四年にして元胎に帰し五年にして不老不死になる也 

以下略

 

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