黄金華の神秘

 

かなり前になるが、私がエゴを宇宙のチリに変えた前、私は所定の魔術的祈祷を作成した。
私は確かなる偉大なマスターを呼び唱えた。

「来たり給え!来たり給え!来たり給え!
ラー・ヨル・ク(
Ra-Jor-Ku)の預言者よ、我に来たり給え!

そが果されんことを!
そが果されんことを!
そが果されんことを!

アウム(AUM)、アウム、アウム。」
(最後の言葉は以下のように発声する。
ア(
A)で口を開き、ウ(U)で一巡し、ム(M)で締めくくる。)

この限りない調和とオドの飽和の取り巻きを唱える事は不要な事ではない。

この祈祷の結果は速やかにして、この大いなる預言者は、私に向って来たり給うたのであった。

このカビールは、私の宇宙的実存の中で、私が見聞きし、触れ感じることのできる、形ある象徴的像を採用していた。

この尊ぶべきマスターは、栄光に満ちて輝いている腰から上体より、二つに分かれているように見え、彼の額は天のエルサレムの
征服される事のない壁のように高かった。


彼の髪は、白い羊毛のようで、汚れのない肩におりていた。
彼の鼻は神の鼻のように真っすぐで、彼の眼は
深く鋭くして、彼のあごひげは、古代の人のように美しく、彼の手は金の指輪をヒアシンスがいただいたようであり、
彼の唇は、ミルラの芳香をにじませるユリのようであった。

しかしながら、私が彼のお体の下方の部分、腰から下までを見た時、私は尋常ではないものを目にしたのである。
恐るべき非人間的形状、欠点の化身、赤い悪魔、エゴ=悪魔であり、内に意識を封じ込めている。

私は啓蒙を願うためにあなたを呼んだ。
これは私の嘆願であった!
これは明らかに、彼の提示からの答えであった。

この老いたる者は、彼の右手を私の頭上において言った。

「あなたの必要なあらゆる時に私を呼べ。
私はあなたに啓蒙を与えよう…。」
そして彼は私を祝福し、そして去った。

私は限りのない幸福を持つあらゆる事を理解した。
それはただ、内にある意識が眠りこける中の、我々の内にある一切の動物的造物のやりを除去することによって、啓蒙の到来することである。

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