第九章 独身者のための性エネルギー昇華法

 

ヨガとは、「神との合一」を意味する。
あらかじめクンダリニーを目覚めさせない限り、誰も最愛なる者と合一することはできないだろう。
また至高の純潔に至らない限り、何人も確実にクンダリニーを目覚めさせることはできないだろう。
放棄の水で足を洗うことが不可欠である。

「狭い戸口から入るように努めなさい。事実、入ろうとしても、入れない人が多いのだから。」(『ルカ福音書1324』)

 

真っすぐで、狭く、困難な扉が性であるということを知るのは、きわめて重要である。
性の扉を通って我々は、エデンの園から出たのである。
唯一その扉から、エデンの園へ入ることができる。
誰も偽りの扉を通って、エデンの園へ入ることはできない。
我々が出てきた扉から、中へと入らなければならない。それが法である。

 

何らかの理由でアルカーノAZFを実践できない神秘学徒は、性エネルギー昇華の科学について、充分な理解が得られるまで研究する必要がある。

 

一つの秘密の鍵が存在する。
その鍵によって独身の帰依者は「科学の箱」を開けることができる。

 

 

◆――――――独身者のための性エネルギー昇華のプラクティス

 

ポーズ1:この道の帰依者は、床(地面)に腰をおろし、(画像のように)ヒキガエルの姿勢を真似る。

ポーズ2:ベット(床、または地面)に仰向けに横たわり、胴体を上に突き上げるようにして、頭をできるだけ下にする。
あたかも猛り狂ったヒキガエルのように胸を膨らませる。

 

◆――――――ポーズ1の精神的態度

意思と想像力を調和的に力強く結びつける。自分をヒキガエルと思わなければならない。
生命の純粋な水の中にいることを想像しなさい。

そして、意志と想像力を結びつけて、性エネルギーを生殖器から、脳の聖杯に向かって上昇させるのである。
有名なマーキュリーの杖を形成しながら、脊椎に絡みつく一対の共鳴弦に沿って、精液のエネルギーを上昇させなければならない。

 

◆――――――ポーズ2の精神的態度

意思と想像力を調和的に力強く結びつける。ヒキガエルのように胸を膨らませる。
これは、呼吸によってはじめて可能となる。

生気を吸入する間、脊椎に絡みつく二本の共鳴経路を通して、精液のエネルギーを上昇していくことを想像する。
その素晴らしい精液のエネルギーを脳まで上昇させ、そして心臓へと導く。
次に、心臓寺院にエネルギーを貯えながら生気を吐く。

 

◆――――――このプラクティスのマントラ

ヒキガエルの歌を真似なさい。ヒキガエルの神秘的なその鳴き声が、マントラである。

 

◆――――――このプラクティスの起源

宇宙の聖なる母が、ノーシスの兄弟たちに、この「科学の箱」の驚くべき鍵を授けてくれた。
聖なる母は、自分の子供たち全員を気遣っている。

生命の純粋な水の中で、汚れない蓮華の上にいるヒキガエルは、ファラオ達の古代エジプトにおける性のシンボルであった。

 

【ヒキガエルの歌】

深く息を吸いながら、性エネルギーを背骨を通して、脳まで上昇させる。そこで息を止め、脳を光で満たす。

次にマントラを発音しながら息を吐き、そのエネルギーを心臓に導く。次のように発音する。

 

GRRRRRRWAAAAAAA・・・・・・・・・・・・・・・K
(グルルルーーーーワーーーーーーーーク)

 

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