ノーシス アルケー

乾燥水銀と砒素硫黄の除去

高次の体をつくった者は、次により完成したものにしなければならない。

それらの体を完成するには、複数の「我」以外の何者でもない、乾燥水銀を除去することが必要である。

もし「我」を除去しないのであれば、顕現体は完成しない。
「我」を除去しないのであれば、未完成の体を、本質的存在の様々な部分で覆うことはできない。
覆うためには、完成して、純金の乗り物に変換する必要がある。

しかし、乾燥水銀と砒素硫黄が除去されない限り、それらの乗り物を、純金の道具に変換することはできない。

乾燥水銀とは何なのか。砒素硫黄とは何か。
そう、これが「人間の原子地獄」の、肉欲の動物的な火である。
その火は、忌まわしいクンダルティグアドール器官に相当する。

 

※【クンダルティグアドール器官】

クンダバファー。
「印象の変換」ができない時、地球にエネルギーを放つ。
神聖委員会の委員長、大天使サカキによって、レムリア根人種に付与されたが、人間の意識を眠らせ、余りにも有害だったので、後に天使ロイソスによって切断された。
しかし、邪悪な原子が彼らの体内に残り、「我」の原因となった。(ノーシス秘教辞書)

 

錬金術のアルケーによって創造された、本質的存在の高次的顕現体を、極上の純金の乗り物に変換するためには、乾燥水銀と、砒素硫黄を除去する必要がある。

それらの純金の乗り物は、本質的存在の、様々な部分で覆うことができる。
そして、それら全ての乗り物は、干渉せずに、相互に浸透し合い、我々の王、インティモ・クリストの衣として、役立つようになるのである。

このような衣がある時、クリストは墓から身を起こす。
クリストは、その衣をまとい、意識を通してここに顕現し、苦悩する人類のために働く。

このようにして 主、コスミック・クリスト、すなわち錬金術の内なるマグネシウムが出現する。

 

賢者の石とは何か、それは、黄金の体をまとった、インティモ・クリストのことである。

いくつものからだからなっている黄金の体は、「ト・ソマ・エリアコン」、太陽人間の黄金の体である。

賢者の石を手にする時、自然全体を支配する、完全な力を獲得する。
自然は彼に従うすべを知っており、彼は不老不死の霊薬(エリキサ)を持ち、肉体を永久に保持できる。
それゆえ、これが道であり、道は種子の中にあり、しかもそこにしかない。

 

人間の有機体内では、興味深いことが起こる。
本質的存在の、高次的顕現体は、硫黄と受精した水銀に他ならないが、受精する時、水銀からなるこれらの体に、黄金が出現しなければならない。
しかし、誰が金の原子を、水銀に固定することができるのだろうか。
それは、ある仕掛けなしには不可能である。

その仕掛けとは、有名なアンチモン、錬金術のアンチモンに他ならない。

実際、アンチモンは未知の化学物質ではなく、錬金術においては、本質的存在の一部である。
本質的のその部分は、水銀の体に、金の原子を固定するすべを知っている。
このようにして、水銀のそれらの体は、極上の純金の体に変換していく。

 

純金の体を持つ時、黄金の剣を授かる。
今や純金の剣を持った、一位(いちみ:一人)の天使である。
激しい炎を吐きながら、他を威嚇して、反撃に出る剣。大天使の剣。

それゆえに、水銀の原子を固定することは、何と価値あることであろうか。
そして、これはすべての乾燥水銀と、砒素硫黄を除去した条件のもとで達成できる。

もし除去できないなら、体を完成して、極上の黄金にすることは全く不可能である。
従って大作業(グラン・オブラ)の全秘密は、水銀を作り、ついにはアルケー、内部に特殊な星雲を創造する方法を知ることにある。

内的な体は、その星雲から誕生しなければならない。

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