肉欲に溺れた男は二段目に

 

では、二段階に行ってみよう。

ここは、肉欲に溺れ、好色な人生を送った人が落ちる。

「オレには肉欲なんて、そんな汚いものはない。
オレが彼女を抱きしめたいと思うのは、愛しているからだ。愛は美しいものだ。」

そう思っている人が殆どだろう。

何度も妻を捨てて別の女性と結婚する事を繰り返している人でも、妾を何人もかこっている人でも、愛しているからだ、と言うだろう。

 

しかし 「愛」とはそんなに短い期間しか続かないものでもないし、何人もの女性に分散出来るものでもない。
そしてまた、愛は努力によって自分の内に育てていくものだから、誰でもが持っているものでもないのだ。

愛の種はみんな持っているけれども、それは育てなければ何時までも種のままである。

彼らが愛と呼んでいるのは、情欲である。だから満たしてしまうと、飽きてしまう。
そして別の女性へと走るのだ。

 

愛と情欲は大変混同し易いものである。
だから、例えば彼女にキスをしたいと思ったら、<これは愛だろうか、情欲だろうか>と、魂に尋ねてみるくらいの用心深さが必要である。

 

女性も同様で、彼があなたに甘いキスをしたからといって、それが愛そのものであるなどと勘違いしてはいけない。
また、彼があなたに手を触れないからといって、愛していないからだと思うのも早急である。
その前に、彼のそんな行為を求めている自分の心を、しっかりと見つめてみる事だ。
そうすれば、自分の中にある情欲を発見する事が出来る。

 

またタレントや俳優などで、性的な誘惑を行い、自分自身も誘惑に負けて退廃してしまった人々もここにいる。
日本のタレントや女優さんは、雑誌やTVで簡単に裸になっているが、そうやって不特定多数の男性に性的誘惑を与える事で、自分のオーラが
どんなに汚れていくかを知らないでいる。
知らず知らずのうちに、自分が汚れていっているのだ。

 

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