ヘルメス医術を受け継ぐ奇跡の治療家たち

佐伯マオ

 

【病気の治療に神さまが必要な場合もある】

まずは、心霊治療家 シセラ・マリアの登場

 

日本のちょうど裏側にあるラテンアメリカは、心霊治療の盛んな国である。
そこでは、心霊治療が日常にすっかり溶け込んだ形で行われているが、その治療の方法は、ドクターによって様々である。

しかし、共通している点は、高次元にいる善霊に導かれているということだ。
もっとはっきり言えば、神々の力を借りて治療を行っているということである。
ドクター自身によるものではないという点に注目してほしい。

 

例えば、ブラジルで治療にあたっているシセラ・マリア・ダ・シルダという女性も、「自分は霊(スピリット)の指導に従って治療をするのだ」と
言明している。

彼女の診療所は小さなものだが、訪れる患者の数は大変多い。
しかしシセラは、患者を片っ端から治していくということはしない。
一人ひとりの患者をどう扱うかは、高次の霊の指導によるものだから、シセラ自身もその指示が無い限り、わからないのである。

この患者は手術をしても助からない、この患者の手術はまだ早い、この患者は明日手術するように……などの細かい指示が出され、
いざ種々となると、それも高次の霊の指導のままに行っていく。

 

麻酔も使わないし、消毒もしない。
シセラは小さなハサミを使って、ジョキジョキと患部を切り開いていくが、患者は痛みを感じない。
それどころか、周囲の人と笑顔で話したりしている。

手術が終わると、切り開いたところをくっつける訳だが、それにも糸は使わない。
ただシセラが手で肉と肉をくっつけ、その上に包帯を巻いて終わりである。
それで傷口がふさがってしまうのだ。

 

このように、実際に患部を切り開いていく治療師(ドクター)もいるが、逆にまったく患部に手を触れないで治療を施す人もいる。
これは、アストラル体(霊体)を治すことで、肉体も治すという方法をとるのであるが、やはり高次の霊に導かれている点は同じである。
神が人間の体を使って治療しているのだ。

 

これは現代医学から見ると、大変おかしなことである。
しかしかつては、病気の治療は、神の助けを借りて行っていたし、聖職者が医者の役目を果たしていた。
そういった時代の方が、長かったのである。

つづく

BACK

inserted by FC2 system